健康経営の重要性とサービスの種類

近年、「健康経営」という言葉が着目されるようになっていますが、その背景には労働力人口が減っていることで、将来の生産力低下や離職の増加が懸念されている事情があります。つまり、企業側にとって、貴重な人材を確保しそれを維持するためには従業員の健康管理が重要な課題だということになります。現状、健康経営への取り組みは、経済産業省が認定制度をもうけ大手企業などを中心に進みつつあり、そこから企業が持つ課題が見えてきている状態です。将来的には、健康経営への取り組みをしない企業は、経営においてもデメリットが多くなると言えるでしょう。

そこで着目されているのが、健康経営に必要なものをサービス業者に委託する方法です。健康経営サービスは大きく分けると3種類に分類され、まずは「健康状態の把握と管理」が挙げられます。これは、健康診断を徹底し、メンタルヘルスも考慮したストレスチェックなども実施するものです。提供されているシステムはクラウド型などの導入しやすいものが多く、データの一元管理をすることで業務効率化も期待できます。

次が「保健指導」サービスで、企業に産業医などを派遣し、従業員と面談し体調管理などの助言・指導をします。食事・運動など実行しやすいコンテンツ提供があるサービスもあり、健康維持・増進に役立ちます。さらに、栄養バランスがとれた食事をオフィスに届けてくれる「食事の補助」が挙げられ、社食デリバリーや食生活改善コンテンツなど、ヘルシーな食生活のためのサポートが受けられます。